サイクルポートを立てる作業シリーズも今回で最後になりました。
今回の作業では、コンクリートを作って支柱を完全に固定します。
本来最初の段階での作業をなぜ最後にやるのか。それは、コンクリートの量が多くて大変だったので、最初に少しだけコンクリを作って支柱を固定したのでした。だから、基礎穴の半分くらいしかコンクリートは埋まっていません。
今回はコンクリートの表面をきれいに仕上げるところまでやっていきます。
ところで通常はコンクリートを作るのにはトロぶねという専用の入れ物を使って練るのですが、うちにはありません。
買おうかとも思いましたが、大きくて邪魔になってしまうし、しまう場所もないので気が引けていました。1年に1回使うか使わないかのアイテムです。
そこで何か家にあるもので代用できないものかと考えました。
それは「衣料ケース」です。
ほとんどの家にありますよね。
うちは子どもが2人いるので衣類がその分多く、衣料ケースはたくさんあるほうです。
前回のコンクリートづくりで衣料ケースを使い、その使い勝手がよかったので今回も同じやり方でいきたいと思います。もちろん使ったあとは洗って元に戻します。
⚫︎用意するもの
↑ハツって出てきた石や破片たちをリサイクルします。こうしてみるとけっこうな量。
⚫︎根気よくコンクリートづくり
①衣料ケースにセメントを入れる
「ポルトランド業務用セメント」というホームセンターで25kg400円ぐらいのものです。セメントは砂なしで固まるインスタントセメントが売ってますが、値段が高いので大量に使うのならポラルドセメントをおすすめします。
他にもこんな種類のセメントがあります。
予算に余裕のある人はインスタントセメントやセメントをネットで注文してもいいですね。
②砂を入れる
ホームセンターにセメント用の砂が20kgで300円で売っています。重たいので運ぶのがとても大変ですが、ネットで注文すると配送料が高いので。運ぶときは腰を壊さないように注意です。言い忘れましたが、セメント:砂:砂利の比率は1:3:4です。砂利は7だとかなり強度が増すそうです。
③よく混ぜる
まだ水は入れずに「空練り」といってとにかくセメントと砂が均一になるように混ぜます。ここで上手く混ざっていないと固まった時にムラになります。スコップで根気よく混ぜましょう。
④水を少しずつ入れて混ぜる
水を入れては混ぜ、入れては混ぜを繰り返します。作り立てのソフトクリームぐらいの粘度になったらいい頃合いです。この状態をモルタルと言います。
⑤モルタルに砂利を入れる
コンクリート用の砂利も売っていますが、細かい砂利なら他のものでも大丈夫でしょう。今回は砂利だけでなく、穴を掘るときにでたコンクリの破片や小石を再利用します。もちろんよく混ぜ合わせます。これで完成です。
ところでなぜ破片や石を再利用するのか?
これには理由があります。それは、環境面もありますが、なによりも穴を掘るときにでた土、石の置き場に困るからです。
穴を掘ると支柱一ヶ所分でも相当な量の土や石、コンクリ破片がでます。本来なら施工業者に引き取ってもらうものですが、私の場合は土は庭に散布処理しました。でも石や破片は庭に撒くわけにはいきません。そこでできるだけ再利用しようと思いました。
もちろん市販の砕石を使ってもいいです!
⚫︎できたコンクリートを流し込み
砂利をモルタルによく混ぜ合わせます。そして流し込みます。
流し込むといっても支柱の脇などの細かい隙間は移植ゴテで丁寧に入れ込みます。
隙間があかないようにスコップでガシガシと叩きながらコンクリを落としていきます。
⚫︎表面はきれいなモルタル仕上げに!
ここは今回力を入れてやるところです。せっかく頑張ってサイクルポートを組み立てましたから、仕上げまできれいにいきたいものです。
ご近所のカーポートなんかをみると掘った箇所はきれいにモルタルで仕上げてあります。
あんなふうにすべすべに仕上げるのが今回の目標です。左官ゴテでスリスリと撫でていきます。しばらく置いておくと表面から水が浮いてきます。そこでまたコテでスリスリと平らにならします。これがまた集中力のいる作業ですが、なんとなくコツが掴めたような気がします。支柱のある中央部分が高くなるようにしておけば水はけもよいかと思います。
⚫︎乾くまで養生をして完成!
レジャーシートで養生します。
コンクリが固まるまでは猫やネズミに踏まれないようにしましょう。
1日置いた状態がこちら!
見た目では分かりにくいですがかちかちです。これなら合格点あげられるかな!
作業時間は3時間で累計19時間(乾燥時間含まず)
⚫︎「DIYでサイクルポートを立てる」のまとめ
初めてサイクルポートを立てました。
難しかったのは以下の2点です。
①支柱を立てるときに、水平をとったり正確な寸法で立てるのが難しい。
これは慣れなのかもしれません。わずかなズレでも全体が歪んでしまうので完全に支柱を固定するよりかは、仮押さえで組み立てたほうがよいと思いました。
あと、基礎穴は施工説明書通り掘るのはとても大変ですが、最低でも支柱が前後左右にある程度動かせる余裕があると、万が一調整したいときに微妙に動かせる。わたしの場合はきつきつで数ミリ動かすのに一苦労でした。
②施工説明書が分かりにくい。
これはわたしの注意不足もありますが、説明書通りに順番に組み立てないと失敗してしまう箇所がありました。
また説明書も図を見るだけでは部品の取り付け箇所がはっきりと分からないところもありました。やってみないと分からないというレベルですね。
次回は間違えることはないでしょうが...。次回はあるのか...。
サイクルポートを立てて、ご近所からも「すごい器用ですね」とか「大工なんですか?」とか「真似できないっす」と数々の反響をもらってます。けっこう注目されて恥ずかしいですが、まあまあの出来なので嬉しいです。
外構が増えてくると家らしくなってきていいですね!
スライドですが動画作ってみましたのでよければご覧下さい!
初心者DIYerがサイクルポートを立てます ♯はつり